「Shopifyアプリを作れるようになりたい」
そう思って調べ始めても、最初は分からないことばかりです。
コードをどう書くのか。
どんな技術を使うのか。
Shopifyとアプリはどうつながっているのか。
作ったアプリをどうやって公開するのか。
一つひとつの言葉は調べられても、「結局、何をどの順番でやればShopifyアプリになるのか分からない」という人も多いのではないでしょうか。
今回お話を伺ったテックギーク卒業生のなでしこさんも、受講前はまさにそのような状態でした。
現在はShopifyサイトの構築・運用支援・広告運用に携わっていますが、テックギーク受講前のプログラミング経験は、仕事の合間にReactを1日1時間ほど、数か月学習していた程度だったといいます。
そこからテックギークでShopifyアプリ開発を学び、卒業後には、自らアイデアを考え、調査し、要件を整理し、実装・テスト・審査まで進め、実際に公開アプリをリリースしました。
受講前と比べて、何が変わったのか。
そして、テックギークで学習したあと、どのような状態になっているのか。
なでしこさんの経験を通して、テックギークでShopifyアプリ開発を学んだ先にある一つの姿を紹介します。
テックギーク受講生:Nadeshiko さん
「自分でアプリを作れたら、どんなに楽なんだろう」
なでしこさんがShopifyアプリ開発に興味を持ったきっかけは、現在の仕事にありました。
Shopifyの構築や運用支援をしていると、お客様からさまざまな要望を受けます。
しかし、そのすべてがShopifyの標準機能だけで実現できるわけではありません。
アプリを導入しなければ実現できないこともあれば、複数のアプリを組み合わせなければならないこともあります。
さらに、複数のアプリを入れた結果、アプリ同士の相性によって想定通りに動かないこともあったそうです。
そんな経験を繰り返す中で、なでしこさんが考えるようになったのが、

自分でアプリを作れたら、どんなに楽なんだろう
ということでした。
既存のアプリの中から要件に近いものを探すだけではなく、お客様が本当に必要としている機能を、自分で作ることができる。
それが、Shopifyアプリ開発を学び始めた理由でした。
受講前は「コード以前に、全体像が分からなかった」
とはいえ、当時のなでしこさんには、Shopifyアプリ開発の具体的なイメージが見えていたわけではありません。
分からなかったのは、プログラミングだけではありませんでした。
たとえば、
アプリを作ったあとに何をするのか
どのように申請するのか
公開アプリとカスタムアプリは何が違うのか
Shopifyアプリ開発全体がどういう流れで進むのか
といった部分です。
これはShopifyアプリ開発を独学するときにつまずきやすいポイントの一つです。
コードの書き方だけを調べても、アプリ開発全体の流れが分からなければ、
「今、自分は何をしているのか」
「次に何をすればいいのか」
が分かりません。
なでしこさんも、学習を始めた当初について、

最初はわからなかったことだらけです。
順番を理解していないときは、全部が難しいと感じました。
と話しています。
一つひとつの技術が難しいというより、それぞれがどうつながって一つのShopifyアプリになるのか分からない。
そこが、最初の大きな壁でした。
3つほどアプリを作った頃、ようやく「順番」が見えてきた
では、その状態からいつShopifyアプリ開発の全体像が見えるようになったのでしょうか。
なでしこさんが挙げたのは、テックギークの卒業前。
小さなものも含めて、3つほどアプリを作った頃だったそうです。

なんとなく開発の順番が分かってきました
最初からすべてを理解できたわけではありません。
実際にアプリを作り、
「ここでこの処理が必要なのか」
「これとこれがつながっているのか」
と一つずつ経験していく。
それを何度か繰り返したことで、それまで点だった知識が少しずつ線になっていきました。
Shopifyアプリ開発を学ぶうえで重要なのは、知識を増やすことだけではありません。
自分で一連の開発を経験し、「どういう順番で考えればいいのか」を身につけること。
なでしこさんにとって、それが見え始めたのが卒業前でした。

卒業時に感じたのは、「全部分かった」ではなく「一筋の光が見えた」
テックギークを卒業すると、Shopifyアプリ開発について何でも分かるようになる。
なでしこさんの答えは、そういったものではありませんでした。
受講前と現在で一番変わったことを尋ねると、返ってきたのはこんな言葉でした。

『何が何だか分からない』という状態から、一筋の光が見えたことです
全部が分からなかった状態から、『ここはちょっと分かる』というところが見えてきた感じです
と続けます。
この言葉は、テックギークを卒業したときの状態をかなり正確に表していると思います。
何でも一人で解決できるようになるわけではありません。
知らないAPIもあります。
経験したことのないエラーもあります。
作ったことのない種類のアプリもあります。
それでも、受講前とは大きく違います。
「何も分からない」ではなく、
「このあたりを調べればよさそう」
「まずここから確認しよう」
「この順番で進めればアプリになりそう」
と考えられるようになる。
すべての答えを知っている状態ではなく、自分で答えを探しながら前へ進める状態になる。
それが、なでしこさんに起きた変化でした。
卒業後、本当に一人で公開アプリを作り始めた
そして、その変化が最も分かりやすく表れたのが、卒業後の公開アプリ開発です。
なでしこさんが今回リリースしたのは、ShopifyのCollection APIを活用したコレクション管理アプリです。
コレクションの作成・変更に加えて、公開・非公開にする日時を予約できるようにし、コレクション管理を簡単にします。
たとえばアパレルストアでは、
季節ごとのキャンペーン
特定カラーの商品を集めた企画
期間限定キャンペーン
などで、特定のタイミングに合わせてコレクションを公開・非公開にしたいことがあります。
そうした運用を、より簡単にコントロールするためのアプリです。
重要なのは、このアプリが単なる学習課題として作られたものではないことです。
アイデアの出発点になったのは、これまでShopifyの運用支援をする中で実際に感じていたお客様の課題でした。
そこに、新しく登場したAPIを調査して分かった「できること」を組み合わせ、アプリのアイデアへと発展させています。
つまり卒業後は、
「与えられた仕様のアプリを作る」
だけではなく、
自分で課題を見つけ、技術を調べ、作るものを考えるところから始めています。

API調査から審査まで、自分で開発プロセスを組み立てる
では、実際にどのように公開アプリを作ったのでしょうか。
なでしこさんが進めた流れは、次のようなものでした。
新しいAPIで何ができるのかを調べる
同じようなアプリがすでに存在しないか調査する
作りたいアプリのアイデアをAIと壁打ちする
UI・デザインを考える
要件定義書を作る
AIを活用しながら実装する
テストする
Shopify App Storeの審査に出す
ここには、単純にコードを書くだけではない、実際のプロダクト開発の工程が含まれています。
特に印象的なのが、最初にAPIを調査し、次に競合を調べていることです。
「作りたいものありき」でコードを書き始めるのではなく、
「このAPIでは何ができるのか」
「すでに同じものは存在していないか」
を調べてから、アプリとしての形を考える。
そして、デザインと要件を整理してから実装へ進む。
受講前には「何をどの順番でやればいいのか分からなかった」状態だったことを考えると、大きな変化です。

約1か月で、公開アプリを形にする
この公開アプリの開発期間は、約1か月。
平日は1日2時間ほど、土日はまとまった時間を使って開発を進めました。
もちろん、単純に「1か月あれば誰でも公開アプリを作れる」という話ではありません。
それ以前にテックギークで複数のアプリを作り、Shopifyアプリ開発の流れを経験してきた土台があります。
そのうえでカリキュラム終了後、
自分で調査し、自分で考え、自分で開発を進める
という実践に移った結果、約1か月で公開アプリのリリースまで進むことができました。
受講そのものがゴールではなく、受講中に身につけたものを使って、卒業後に自分のプロダクトを作り始める。
テックギークを受講した先にある姿の一つが、ここにあります。
課題では経験しなかった「何を作らないか」という判断
公開アプリを作る中では、新しい課題にもぶつかりました。
なでしこさんが挙げたのは、機能の取捨選択です。
アプリを自分で考えていると、
「あれも欲しい」
「これもあった方がいい」
と、どんどん機能を追加したくなります。
しかし、公開アプリとして形にするためには、

これは必要なのか、いらないのか
を自分で判断しなければなりません。
学習課題では、基本的に「作るもの」が決まっています。
一方で、自分のプロダクトには正解がありません。
どんなユーザーに使ってもらうのか。
どこまでを最初のバージョンに含めるのか。
本当にその機能は必要なのか。
公開アプリを作る過程で、なでしこさんは技術だけではなく、プロダクトとして何を作るかを考える段階にも進んでいました。
もちろん、まだ不安はある
公開アプリをリリースしたからといって、すべての不安がなくなったわけではありません。
なでしこさんが現在も不安に感じているのは、経験値です。
まだアプリを作った回数は多くないため、すべてのケースを経験しているわけではありません。
特に、予想していないエラーが発生したときにどう対応するかについては、まだ経験が少ないと話します。
森本が、
「今エラーが出たら、どうしますか?」
と聞くと、返ってきた答えは、

AIに聞きます(笑)
でした。
少し冗談のようにも聞こえますが、ここにも受講前との違いがあります。
分からないものに遭遇したときに止まってしまうのではなく、AIやドキュメントなどを使って調べ、解決しようとする。
経験がないことと、何もできないことは同じではありません。
分からないことが出てきても、自分で調べながら前に進める。
公開アプリを作るところまで来ても、学習は続いています。
Shopifyアプリ開発が、本業の武器にもなっていく
なでしこさんは、今回アプリを作ったことをゴールとは考えていません。
もともとShopifyの構築・運用支援をしているため、今後はその仕事の中でもアプリ開発を活用したいと考えています。

運用支援をしているお客様が必要としているアプリを、自分で作れるようになりそう
公開アプリとしてリリースしていきたい
と話しています。
これは、Shopifyアプリ開発を学ぶ価値を考えるうえで重要な変化です。
以前は、
「この要望を実現できるアプリはないか」
と探していた立場から、
「必要なら、自分で作る」
という選択肢を持てるようになる。
Shopifyの構築や運用支援に、アプリ開発という新しい武器が加わったともいえます。
すでに「次に作りたいアプリ」がいくつもある
さらに、今回の公開アプリで終わりではありません。
なでしこさんには、すでに作りたいアプリのアイデアがいくつかあります。

作りたいアプリが何個かあるので、一つひとつ丁寧に作っていきたいと思っています
最初は、Shopifyアプリ開発の全体像すら分からなかった。
卒業前に、ようやく開発の順番が見えてきた。
卒業後、自分で公開アプリを作った。
そして今は、次に作りたいアプリが複数ある。
この変化こそ、今回のインタビューで一番伝えたい部分かもしれません。
テックギークを受ければ、それだけで何とかなる?
最後に、これからテックギークの受講を検討している人についても聞きました。
なでしこさんは、テックギークが向いている人として、
プログラマー
将来自分でプログラムを書きたい人
Shopify案件のディレクションをしている人
Shopifyについてすでに知識がある人
などを挙げています。
一方で、
「Shopifyもプログラミングもまったく分からないけれど、テックギークを受講さえすれば何とかなるのか」
と聞くと、答えは明確でした。

それは無理だと思います(笑)
Shopifyを知っているか、自分で行動しているか、どちらかは必要なのかなと思います
テックギークを受講することだけで、自動的にアプリを作れるようになるわけではありません。
なでしこさん自身も、Shopifyの知識があり、自分で考え行動する力があったからたどり公開アプリをリリースするまでに至ったのかもしれません。
プログラミングの基礎を学んでいる人が、Shopifyアプリ開発を身につける。
なでしこさんのようにShopifyの実務経験がある人が、Shopifyアプリ開発を身につける。
どちらの入り口もあります。
ただし共通しているのは、自分で手を動かし、調べ、作り続けることです。
「できます!やりましょう」
インタビューの最後に、こんな質問をしました。
「受講前の自分と同じように、Shopifyアプリ開発に挑戦するか迷っている人に、一つ伝えるとしたら何ですか?」
なでしこさんの答えは、非常にシンプルでした。

できます!やりましょう
受講前のなでしこさんは、Shopifyアプリ開発の全体像が分からない状態でした。
そこから学習を始め、複数のアプリを作り、開発の順番が見えるようになった。
そして卒業後には、自分の仕事の中から課題を見つけ、新しいAPIを調査し、競合を調べ、要件を考え、実装し、公開アプリをリリースしました。
もちろん、今でも分からないことはあります。
経験したことのないエラーもあります。
それでも、受講前とは違います。
「何も分からない」から、「分からないことがあっても、自分で調べながら作っていける」へ。
テックギークでShopifyアプリ開発を学んだ先には、こうした姿があります。
もし今、
「Shopifyアプリ開発に興味はあるけれど、自分にできるのだろうか」
と迷っているのであれば。
なでしこさんの言葉を、そのまま最後のメッセージにしたいと思います。
できます!やりましょう
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