勝手に他社アプリを調査!Shopifyアプリ - 「お客様アカウント ‑ AL CustomerMetaSync」レビューと活用法

勝手に他社アプリを調査!Shopifyアプリ - 「お客様アカウント ‑ AL CustomerMetaSync」レビューと活用法

こんにちは、りゅう@テックギークです。今回は、最近X(旧Twitter)で知ったShopifyアプリ「お客様アカウント ‑ AL CustomerMetaSync」を実際にインストールして使ってみたので、その調査とレビューをシェアします。僕自身もアプリ開発者として、他の人が作ったアプリを調べることは非常に勉強になると感じています。今回の内容が、Shopifyアプリ開発に興味がある方や、実際にストア運営をしている方の参考になれば嬉しいです。

実際に調査している様子をYouTubeで配信しています!

1. Shopifyアプリ「お客様アカウント ‑ AL CustomerMetaSync」とは?

Shopify アプリ 「お客様アカウント - AL CustomerMetaSync」 は、顧客プロフィール/サンクスページにフォームを表示し、顧客自身がメタフィールドを入力・更新できるようにするツールです。月額 9 USD/7日間無料トライアルで、テストストアは課金なし。メールアドレスだけで会員登録するストアでのみ動作します。フォーム項目はドラッグ&ドロップで並び替えでき、顧客タグなどで表示条件を細かく設定可能。更新イベントは Shopify Flow Trigger に対応しているため、データ取得→自動ワークフロー連携までノーコードで完結します。

主な機能

  • 顧客メターフィル度/SMS 許諾を顧客がセルフで更新。


2. インストール〜初期設定

  1. App Storeで「インストール」→月額$9プランを選択(テストストアは課金なし)。

  2. 管理画面で「New Form」を作成。既存メタフィールド定義をプルダウンから選択可。

  3. テーマエディターでフォームブロックをプロフィール or サンクスページに配置。

  4. 表示条件を設定(例:顧客タグVIPのみ表示)。

  5. フロントで入力→保存し、customer.metafieldsに反映されることを確認。

ポイント: メールアドレスのみ登録の顧客アカウントでないとフォームが表示されないため、ストア設定を事前に確認。


3. 実際の使い勝手と所感

  • セットアップ所要時間:数分
    ガイダンスが丁寧で、必須条件(メールアドレス登録のみ)も明示。

  • UIの良さ
    フォーム項目をドラッグ&ドロップで直感的に編集でき、プレビューも即反映。

  • 小さな課題
    条件設定のプルダウンで、選択時にリストが自動スクロールしてしまうことがある。

  • データ反映の確実性
    保存後すぐにメタフィールドへ書き込まれ、Flow Trigger も問題なく発火。


4. 料金と競合比較

アプリ

月額

無料トライアル

代表機能

備考

AL CustomerMetaSync

$9

7日間

メタフィールド編集・Flowトリガー

本記事の主役

apps.shopify.com

Helium Customer Fields

$12

14日間

登録フォーム・承認フロー

メタフィールド対応だがFlow連携はWebhook代替

apps.shopify.com

価格帯は競合よりも低めで、Flow トリガー標準搭載が特徴。


5. 開発者視点の学びポイント

  1. App Embed + Section Extension を用いたフォーム挿入手法。

  2. メタフィールド API + Flow Trigger の組み合わせで拡張性を担保。

  3. 単一プラン($9)で収益モデルをシンプルにする戦略。

  4. 導入ガイダンス(新しいお客様アカウントのみで利用可能など)を UI で明示し、導入障壁を下げている設計。


6. Node.js(Express)でのデータ取得サンプル

// GET /api/customer/:id/metafields (survey namespace)
import express from 'express';
import { shopify } from '../shopify.js';

const router = express.Router();

router.get('/:id/metafields', async (req, res) => {
  const session = res.locals.shopify.session;
  const client = new shopify.api.clients.Graphql({ session });

  const query = `
    query($id: ID!) {
      customer(id: $id) {
        metafields(namespace: "survey", first: 20) {
          edges {
            node {
              key
              value
              type
              updatedAt
            }
          }
        }
      }
    }`;
  const { body } = await client.query({
    data: { query, variables: { id: `gid://shopify/Customer/${req.params.id}` } },
  });
  res.json(body.data.customer.metafields.edges.map(({ node }) => node));
});

export default router;

7. まとめ

「お客様アカウント - AL CustomerMetaSync」は、顧客に自己入力してもらう→メタフィールドへ直書き→Flowで自動活用という理想的な顧客データ運用フローを、月額9ドルでスピーディに実現できるアプリです。フォーム操作や条件設定が直感的で、導入ガイダンスも丁寧。小さい UI 改善余地はあるものの、顧客情報をもっと活用したいストアオーナーShopifyアプリ開発を学びたいエンジニアにとって、必ず参考になる一例と言えるでしょう。


参考リンク